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2015-10-11

みのもんたの入れ墨の入った巨大な男

みかん箱という名称。それはただの段ポール箱だ。そして、みかんが入っていないみかん箱やりんごの入っているみかん箱が私の頭の中にアンチされている。あの宅急便の配達人の上半身のムキムキのむき身にみのもんたの刺青が入っている。玄関口から呼び鈴への流れ。敷石を踏む風圧が電線をゆらし電柱は溶けたロウソクで、うまいもん全国食べ歩きの旅、のやつれた姿。ひどいねぐらだ。冷蔵庫が廊下を歩いてくる。冷凍みかん。シャーベット脳。蓋付きのフランス人みたいな挨拶で。大人の豆腐。猛烈な腋臭で下野せよ。素敵に光るエベレストの山頂にゴムの皮膜をかぶせてマスキングテープで雪崩をくい止めた。若気の高山病を抱えたまま踏破した縁談はセキレイインコの乱舞に触れ山裾に漏電した。大きなペット。川岸のセメント工場の露骨な鉄塔に固まった風景を泡立つ野良犬が駆けていく。餌を求めて古くさいフェラチオの目抜き通りを市電が行き交い、占い師のマントに隠されたOリングが涼しい風鈴に変わる夕暮れ。落下傘や腹筋トレーニングのパジャマ姿が薄明の中に浮かんでくる。巻き舌の六本木の回転睡魔に襲われた因習の放棄。マッド上の付箋を剥がして目に毒な気の毒なキノコの群生をソボロやオボロの月が道案内するし橋渡しするし橋幸夫の浴衣を着こなすし。隣人と震える舌でレンタサイクルの放心をキャッチしてポニー広場へ向かう。どこまでも子馬が続く。不謹慎なヤジロベエの笑い声がミゾレの音階で降ってくる。その山脈も北風の紅葉おろしのように血に染まって、内容物の吐露にすぎない不可視芋をばらまいている。