連絡

MCカスリッパ→abisoourou@gmail.com(先頭のabを削除してください)

2018-08-20

貰い物

最近朝起きれなくなってきた。ダンスをしようとしていると大きな蜂が飛んできたのでびっくりしてしまった。もう一度寝ようとしてはたと気がついた。私はもう人間ではなかった。そこにコップがあった。誰も口を付けようとしなかった。狂った方位磁石がトマトの上にあった。食べ頃だと母が言った。ものすごく痩せていた。畑に出かけると言ったまま井戸の中にいた。風で飛んできた帽子が視界を横切った。生野菜を食べた。書家の先生。限界がある。金剛仏の股に手を置いた。

初恋の中で胸のボタンを外しながら、かいわれ大根の根を見ていた。大人になったらヒゲを剃るのか、側湾症の君が尋ねた。地図を見ながら、子猫とカルタをしていた。垣根の向こうに網戸があって、ストッキングの向こうに君の脚がある。母が帰ってきて言う。ただ働きみたいなものだった。灯籠に隠れてしまった。

まだらななだらかな、また来た道を信楽焼の壺を抱えた涙目で登ってくる。貯水の平衡を取る。体操選手のはみ出した体毛の風。丘の布団から寝返りをうって、ベンチの下の水たまりに落ちてしまった。井戸ではボウフラが直立不動でとても真剣に音痴な歌を唱和していた。精子も同様だという。

蛙の卵みたいに長く続いているお経から孵化する。黒人たちがニヤニヤ笑っている。綿毛が流れてきた。そろそろ朝を食べよう。